2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[1M17-22] 中性子捕獲断面積,光核反応

2017年9月13日(水) 16:45 〜 18:15 M会場 (N棟 N304講義室)

座長:国枝 賢 (JAEA)

18:00 〜 18:15

[1M22] LCS-γ線を用いた新しい放射線治療計画の検討

*牧永 あや乃1,2 (1. あいんしゅたいん基礎科学研究所、2. 北大)

キーワード:光核反応、LCSガンマ線、放射線治療計画

放射線治療に用いられる光子線は、外照射の場合はリニアックによる制動放射線、密封小線源治療ではIr-192やCo-60等が利用される。制動放射線については、最大エネルギー20MeV程度まで利用可能であるが、幅広いエネルギー分布特性のために、必要とする高エネルギー成分は少なく、低エネルギー成分が多い。一方で、小線源の場合は形状、形成方法、半減期等の物理的な特性上、臨床に適用できる核種のガンマ線のエネルギーは、keV-MeV領域のために腫瘍近くに放射性同位元素を配置する必要がある。
本講演では、x線治療における効率的なエネルギー帯を検証するために、エネルギー可変、準単色γ線であるLCS-γ線を用いた場合の放射線治療計画をモンテカルロ法で評価し、また、必要となる核データの検討を行う。