[1P01-04] 環境安全評価

[1P01] 高濃度放射性セシウム含有微粒子（Cesium-rich microparticle, CsMP）の本質的解明に基づく炉内の情報と環境影響

(1)高濃度放射性セシウム含有微粒子中のウランと核分裂核種の同位体解析に基づく形成、放出過程とその起源

*宇都宮 聡¹、井元 純平¹、落合 朝須美¹、古木 元気¹、山崎 信哉⁴、難波 謙二³、大貫 敏彦²、Bernd Grambow⁵、Gareth Law⁶、Rodney C Ewing⁷ (1. 九州大学、2. 東京工業大学、3. 福島大学、4. 筑波大学、5. ナント大学、6. マンチェスター大学、7. スタンフォード大学)

キーワード：福島第一原子力発電所、放射性セシウム含有微粒子、同位体比

福島第一原発(FDNPP)から放出された高濃度放射性セシウム含有微粒子(CsMP)は、シビアアクシデント発生時の炉内の情報を部分的に記録している。国際的に英知を結集した我々のネットワークの取り組みを本シリーズ発表の冒頭で紹介する。本発表ではFDNPPから~10 km圏内で採取されたCsMP中のU, Cs, Ba, Rb, K, Ca同位体測定と電子顕微鏡による分析から、CsMPの起源と生成過程に関する新たな知見を提示する。これらの結果から、メルトダウン中の燃料の化学反応の一部を提示するとともに、放出されたCsMPは放射性元素を吸引可能な大きさで運搬する重要な媒体であることがわかった。