2017年秋の大会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[1Q01-04] 環境動態

2017年9月13日(水) 14:45 〜 15:50 Q会場 (フロンティア応用科学研究棟 レクチャーホール)

座長:永井 晴康 (JAEA)

15:15 〜 15:30

[1Q03] 群馬県赤城大沼の秋季全循環における放射性セシウムの挙動

*岡田 往子1、村上 公一1、松浦 治明1、内山 孝文1、鈴木 究真2、渡辺 峻2、久下 敏宏2、角田 欣一3、野原 精一4、佳孝 薬袋5 (1. 東京都市大学、2. 群馬県水産試験場、3. 群馬大学、4. 国立環境研究所、5. 武蔵大学)

キーワード:放射性セシウム 、赤城大沼 、秋季全循環、ワカサギ

2011年3月福島原発事故由来の放射性物質は,群馬県の赤城大沼にまで飛来した。2011年8月,赤城大沼に生息するワカサギから,当時の暫定食品安全規制値(肉・卵・魚・その他)である500Bq/kg-wetを上回る640 Bq/kg-wetの放射性セシウム濃度が検出された.しかし、同程度の放射性Csが県内の他の湖沼では急激に減衰したことと比較すると、赤城大沼におけるワカサギ(魚類)の放射性Cs濃度の減衰が遅いという特徴がある。本研究では,湖水の秋季全循環に着目し,湖水を時系列かつ深度別に詳細な分析(mBq/kgオーダー)を行うことで,湖内における放射性セシウムの微小な変化を捉えた.さらには,これらの基礎データを蓄積し,最終的な目的である「赤城大沼における放射性セシウムの動態解明と将来予測」の一助とすることを目的とする.