2017 Fall Meeting

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Oral presentation

VI. Health Physics and Environmental Science » Health Physics and Environmental Science

[1Q01-04] Environmental Dynamics

Wed. Sep 13, 2017 2:45 PM - 3:50 PM Room Q (Lecture Hall - Frontier Research in Applied Sciences Building)

Chair:Haruyasu Nagai (JAEA)

3:30 PM - 3:45 PM

[1Q04] Radioactive nuclide transport in coastal area including the harbor in Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant

*Masahiko Machida1, Susumu Yamada1, Masahisa Watanabe1 (1. JAEA)

Keywords:Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant

福島第一原子力発電所(1F)事故以降、放射性核種を含んだ汚染水の1Fからの海洋流出とその環境影響評価は放射性核種環境動態研究の重要な課題の一つである。事故初期の海洋への直接大規模流出については、これまでに、様々な機関がシミュレーションを実施し、海洋環境への影響を評価してきたが、その後に続く小規模な流出事象については、港湾付近の小さなスケールの事象に留まるため評価が難しく、港湾を含めた沿岸付近の高精度な解析システムの開発が必要とされてきた。発表者らは、これまでの学会にて、上記目標を達成するための解析システムの開発状況について逐次報告してきたが、解析範囲は1F港湾内のみとしてきた。しかし、港湾内は外洋と繋がり、潮汐による海水交換があることから、港湾内外の海水の流動を併せてシミュレーションする必要性は明らかであり、今学会では、港湾外も含めた沿岸凡そ5km圏程度での大規模シミュレーションコードの開発を凡そ完了したことを報告する。発表では開発コードの概要及び特徴、そして港湾内からの(仮想)流出が及ぶ影響の範囲等について、得られた知見を示す。