2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[2C17-23] 福島原発事故

2017年9月14日(木) 16:25 〜 18:20 C会場 (B1棟 オープンホール)

座長:内田 俊介 (エネ総研)

16:40 〜 16:55

[2C18] 福島第一原子力発電所3号機プラントデータの分析

MCCIと予想されるフェーズにおけるPCV圧力増減メカニズム推定

*佐藤 一憲1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:3号機、圧力計、水位計、データ補正、MCCI

福島第一原子力発電所3号機においてはPCV圧力の上昇と低下が繰り返し生じている。このうち、早期の変化についてはベントによるものと考えられるが、その後の変化についてはベントではなく、PCV境界からの漏えいの顕著な増加とも考えられないものがある。本研究では各部の圧力計の測定データ相互の整合性を想定して暫定的な補正を加えた。この補正によってRPC, D/W及びS/Cの間の微妙な圧力差が見えるようになり、事故進展に係る情報が得られた。この知見に基づき、PCV圧力が自ら低下するメカニズムの可能性について報告する。