2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2E05-09] 熱流動解析1

2017年9月14日(木) 10:35 〜 12:00 E会場 (B3棟 B32講義室)

座長:波津久 達也 (東京海洋大)

10:35 〜 10:50

[2E05] 鉛直-水平大口径配管におけるキャビティフロー型熱成層の機構論に基づく考察

第1報 熱成層の熱流動挙動の計測及び現象の把握

*小室 吉輝1、児玉 敦司 1、堀 慶一1、野口 浩徳1、近藤 喜之1、谷本 浩一1 (1. 三菱重工業)

キーワード:キャビティフロー、熱成層、自然循環、熱疲労、旋回流

原子力プラント配管において、主管の高温水が閉塞分岐管に侵入し、温度成層界面を形成する現象が知られている(以下、侵入する流れをキャビティフローと称す)。鉛直-水平分岐管では、曲がり部に界面が形成されると周期的な温度変化によって熱疲労の可能性があり、キャビティフロー侵入深さの評価が重要である。現行の日本機械学会指針では、鉛直-水平管の適用口径が50Aのみとなっており、適用口径の拡張が課題となっている。大口径配管特有の現象を明らかにし、モデルを構築するために口径約200mmの試験を実施し、キャビティフロー領域及びその下流の水平管内に形成される自然循環領域の温度分布、流速分布を計測した。可視化と温度計測の結果、大口径配管の自然循環部は小口径配管と異なり、3層構造であることが明らかになった。また、キャビティフロー先端の熱成層界面の物質移動量を計測し、キャビティフロー侵入深さを決める熱成層界面における物理量を把握した。