2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2E19-23] 事故対応機器

2017年9月14日(木) 17:10 〜 18:30 E会場 (B3棟 B32講義室)

座長:吉田 啓之 (JAEA)

17:25 〜 17:40

[2E20] 静的デブリ冷却システムの開発

(6)耐熱材の溶融デブリ耐浸食性評価

*窪谷 悟1、高橋 優也1、西岡 佳朗1、榊 勲2、藤井 正3、辻 隆文4 (1. 東芝、2. 元東芝、3. 日立GEニュークリア・エナジー、4. 中部電力)

キーワード:溶融炉心、耐熱材料、耐食性、二酸化ジルコニウム

静的デブリ冷却システムは、圧力容器から流下した溶融炉心(デブリ)を格納容器底部で安定的に保持できる手段を提供する。これにより高温溶融炉心による格納容器バウンダリの破損や、コンクリート浸食による水素発生などを抑制し、シビアアクシデントの事象緩和を行う。高温の溶融炉心を受け止め、保持するために高融点の耐熱材を敷設する必要がある。本講演では耐熱材候補材料としたZrO2、MgO等の溶融コリウムに対する耐浸食性や反応性を評価した結果を報告するとともに、有力な候補材であるZrO2耐火材は、溶融コリウムに対する高い耐浸食性を有することを報告する。