2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[2G01-04] 計算コード開発・検証2

2017年9月14日(木) 09:30 〜 10:35 G会場 (C棟 C213講義室)

座長:光安 岳 (日立GE)

09:30 〜 09:45

[2G01] 小型分散電源用原子炉システムの開発

5)可燃性毒物による固体減速材炉心の温度反応度制御

*木村 礼1、和田 怜志1 (1. 東芝)

キーワード:小型炉、宇宙炉、自律制御、臨界安全、原子炉動特性、反応度制御、可燃性毒物

将来の月面・火星探査において,小型原子炉を熱源とした電源システムの利用が考えられている.この様な宇宙環境で原子炉を用いるには小型軽量かつ高い自律制御性・臨界安全性・核セキュリティ性が求められる.特に原子炉の自律制御の為には炉心が負の温度反応度係数を持つ事が重要である.しかしながら金属水素化物を減速材として用いる炉心は,温度上昇に伴う水素の熱散乱増加と,それによる熱中性子スペクトルの変化によって正の反応度を持つ場合があることが分かった.本研究では適切な可燃性毒物を選択する事により炉心の温度反応度を制御する手法を開発した.発表では本手法の原理・毒物選定の考え方・効果について発表を行う.