2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-2 放射性廃棄物処分と環境

[2H04-09] セメントの影響,変質

2017年9月14日(木) 10:20 〜 12:00 H会場 (C棟 C212講義室)

座長:大和田 仁 (原環セ)

10:50 〜 11:05

[2H06] セメント硬化体と地下水との相互作用に伴う変質の評価

*柴田 真仁1、芳賀 和子1、洞 秀幸1、市川 恒樹2 (1. 株式会社太平洋コンサルタント、2. 北海道大学)

キーワード:セメント、地下水、溶脱、二次鉱物、物理変化

高レベル廃棄物処分の科学的有望地として沿岸海底下が提案されており、現在、処分安全性の検証や建設・操業の実現に向けた研究が行われている。従来、セメント系材料と地下水の相互作用に関する研究は、施設閉鎖後の地下水で飽和した環境を想定し溶解平衡を前提とした浸漬試験が実施されてきた。一方、これまで十分な検討が実施されていない操業建設時のコンクリートの健全性を評価する場合には、地下水の浸透に伴う変質事象の評価が必要である。そこで、本研究では模擬地下水をセメント系材料に透過させる通水反応試験を実施し、透水係数の変化とセメント硬化体の変質を評価した。純水を通水させた試料と比較して模擬地下水を通水させた試料の透水係数は低い結果となったが、空隙構造の変化以外にも透水係数を低下させる要因があることを確認した。