2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-2 放射性廃棄物処分と環境

[2H10-14] 収着挙動

2017年9月14日(木) 14:45 〜 16:05 H会場 (C棟 C212講義室)

座長:佐藤 努 (北大)

15:45 〜 16:00

[2H14] セメント系材料へのアルカリイオンの収着に関する検討(2)

C-A-S-H中のAl含有量の影響

*原澤 修一1、芳賀 和子1、髙橋 陽香1、渡邊 禎之2、山田 一夫3 (1. (株)太平洋コンサルタント、2. (地独)東京都立産業技術研究センター、3. (国研)国立環境研究所)

キーワード:セメント、収着、アルカリイオン、固体NMR、Si29-NMR、Al27-NMR

セメント硬化体の間隙水中には比較的高濃度のアルカリイオン(Na、K)が存在し、Cs等の陽イオンとアルカリイオンの収着は競合反応である。一方、セメントの主要水和物であるケイ酸カルシウム水和物(C-S-H)にはAlが固溶し、C-A-S-Hになっていることが明らかであり、C-A-S-Hに対するイオンの収着を評価することが重要である。本研究では、陽イオンの収着に対するC-A-S-Hの組成の影響を評価することとした。Al含有量を変化させた合成C-(A-)S-HのNaCl溶液への浸漬試験を実施し、アルカリイオンの収着は固相のCa/(Al+Si)モル比と相関があることを確認した。収着試験前後の試料の固体NMRの測定結果から、アルカリイオンの収着によってC-(A-)S-Hのシリケートアニオン構造が変化していることを確認した。