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[2H14] セメント系材料へのアルカリイオンの収着に関する検討(2)
C-A-S-H中のAl含有量の影響
キーワード:セメント、収着、アルカリイオン、固体NMR、Si29-NMR、Al27-NMR
セメント硬化体の間隙水中には比較的高濃度のアルカリイオン(Na、K)が存在し、Cs等の陽イオンとアルカリイオンの収着は競合反応である。一方、セメントの主要水和物であるケイ酸カルシウム水和物(C-S-H)にはAlが固溶し、C-A-S-Hになっていることが明らかであり、C-A-S-Hに対するイオンの収着を評価することが重要である。本研究では、陽イオンの収着に対するC-A-S-Hの組成の影響を評価することとした。Al含有量を変化させた合成C-(A-)S-HのNaCl溶液への浸漬試験を実施し、アルカリイオンの収着は固相のCa/(Al+Si)モル比と相関があることを確認した。収着試験前後の試料の固体NMRの測定結果から、アルカリイオンの収着によってC-(A-)S-Hのシリケートアニオン構造が変化していることを確認した。