2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-2 放射性廃棄物処分と環境

[2H18-23] 工学的技術

2017年9月14日(木) 16:55 〜 18:30 H会場 (C棟 C212講義室)

座長:千々松 正和 (安藤ハザマ)

17:55 〜 18:10

[2H22] モニタリング関連技術の開発

無線電力伝送におけるコンクリートと鉄の影響

*長井 千明1、犬飼 健二1、田中 達也1、小林 正人2、山川 浩光2、蓮井 昭則2、坪能 和宏2、居村 岳広3、堀 洋一3 (1. 大林組、2. 原子力環境整備促進・資金管理センター、3. 東京大学)

キーワード:地層処分、モニタリング、地中無線、無線電力伝送、磁界共鳴方式、給電効率

地層処分の実施にあたっては、モニタリングを行い多重バリアシステムの性能を確認することが検討されている。モニタリングのセンサを設置した場合 、センサのケーブルがバリア性能に影響を及ぼすことが懸念されており、これを回避するため地中無線モニタリング装置の開発が行われている。当装置では、バッテリの寿命による動作期間の制限が課題の1つであり、これを解決するために、磁界の結合を用いた無線電力伝送を利用した長期間モニタリングの可能性について検討を行っている。本報告では、無線電力伝送を地層処分施設(プラグ)に適用した場合を想定し、コンクリートや鉄から受ける影響についての検討結果を示す。送受電コイルの間にコンクリートや鉄を設置し、無線電力伝送の試験を行った。その結果、コンクリートを介した給電効率への影響は小さかった。一方、鉄による影響は大きいものの、周波数や抵抗値を最適化することで改善できることを確認した。