2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 402-1 炉材料とその照射挙動

[2I01-07] ステンレス鋼

2017年9月14日(木) 10:05 〜 12:00 I会場 (C棟 C310講義室)

座長:三浦 照光 (INSS)

11:20 〜 11:35

[2I06] 圧力バウンダリ構成部で使用されるステンレス溶接金属の熱時効脆化評価のための基盤技術開発

(3)G相析出予測モデルの開発

*堀内 寿晃1、源 聡2、阿部 博志3、竹田 陽一3、渡邉 豊3 (1. 北海道科学大学、2. 物質・材料研究機構、3. 東北大学)

キーワード:G相、熱力学計算、相安定性、析出挙動

G相析出による2相ステンレス鋼の熱時効劣化挙動を評価するために、ステンレス溶接金属及びステンレス鋳鋼を対象としてThermo-Calcによる熱力学平衡計算を行い、G相の安定性に及ぼす温度及び合金組成の影響を評価した。さらに、TC-PRISMAを用いてG相析出挙動のシミュレーションを行い、ステンレス溶接金属とステンレス鋳鋼におけるG相析出挙動の違いを評価した。G相の安定性にはNi, Mn, Cr, Si, Moの添加量が影響し、特にSiとMoの影響が大きいことが示唆された。また、主としてSi含有量の違いにより、ステンレス鋳鋼はステンレス溶接金属に比べてG相の安定性が高いことが示唆された。得られた計算結果と実験結果を比較検討することにより、既存の熱力学データベースに対する改良指針が得られた。