[2I08-17] SiC

[2I15] 事故耐性燃料としてのSiC複合材被覆管の既設PWRへの適用性に関する評価

(4)シビアアクシデント耐性評価

*山越 義規¹、桐村 一生¹、小坂 進矢¹、山下 真一郎² (1. 三菱重工業、2. 日本原子力研究開発機構)

キーワード：事故耐性燃料、SiC複合材、被覆管、PWR、シビアアクシデント

事故耐性燃料の被覆管材としてSiCを使用した場合のシビアアクシデント（SA）時の耐性について、SA解析コードを用いて評価した。対象とした事故シーケンスは大破断LOCA及びSBOを起因事象として、炉心溶融に至るシーケンスである。今回は、SiCの物性値を模擬し、特に融点を適切に設定したことで、炉心溶融までの時間余裕が増大することが期待される。いずれの事故シーケンスにおいても、従来燃料の場合に比べて、炉心溶融開始して、溶融炉心がリロケーションするタイミングが遅くなり、その間に炉心注水が回復する時間余裕が拡大する可能性が示された。