[2I_PL04] 事故炉廃止措置のハザードとリスクをテーマにした学生教育
福島第一原子力発電所1~3号機は事故後、高い放射線により接近することが容易でなく、原子炉圧力容器や格納容器、原子炉建屋の内部状況に事故後5年以上経過した時点でも不明な点が多い。このような困難な状況の中で廃止措置活動を着実的に進めていくには、プロジェクトの成否を決定するパフォーマンス指標である「安全性」と「経済性」の観点から多角的かつ本質的な検討と一貫したアプローチが求められる。ここでは、安全機能を担っている主要構造物の事故によるダメージやその後の経年劣化を考慮し、クリティカル部位の保全活動を実施するなど、時間軸を意識した事故炉廃止措置時のリスク管理のあり方等について議論する。