2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[2J15-19] ナトリウム冷却炉のポンプと原子炉容器

2017年9月14日(木) 16:05 〜 17:25 J会場 (C棟 C309講義室)

座長:大谷 雄一 (MHI)

16:05 〜 16:20

[2J15] 20年間のもんじゅプラントデータから得られた成果について

(10)1次主冷却系循環ポンプの自然対流防止板の効果(II)

*森岡 辰也1、橋立 竜太1、澤崎 浩昌1、塩谷 洋樹1、桾木 孝介1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:もんじゅ、1次主冷却系循環ポンプ、周方向温度差、自然対流防止板、ナトリウム防渦板

もんじゅの1次主冷却系循環ポンプでは、過去のR&Dにおいて類似長尺ポンプで発生した周方向温度差に起因するナトリウム軸受部の軸固着を防止するため、内部ケーシングと外部ケーシングの間に自然対流防止板を設置し、周方向温度差が発生しないように設計している。
2017年春の年会において、もんじゅ1次主冷却系循環ポンプの健全性確保に自然対流防止板の効果があり、周方向温度差が設計許容範囲を超えないことを20年間のプラントデータを用いて報告した。今回は、既に評価結果から、ガス層上部及び中部に比べ、ガス層下部の周方向温度差が大きいということが分かっていることを踏まえ、温度差が大きいガス層下部について測定箇所の角度による温度の違いは、ナトリウム防渦板により影響されていると推定し、ナトリウム防渦板の位置と温度分布を評価した結果、推定通りであることを確認した。