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[2K07] Sty-DVB担持体の架橋度による抽出剤含浸吸着材の吸着・溶離特性の変化
キーワード:高レベル放射性廃液、抽出クロマトグラフィ、CMPO、ユウロピウム
我が国では,高速炉燃料サイクル技術開発におけるMA分離技術として抽出クロマトグラフィ法を選定した.本法は二次廃棄物の発生量が少なく,選択的にMAを分離できることが明らかとなっている.筆者らは既往研究で,本法に適用する抽出剤含浸吸着材開発を中心に行ってきているが,未だ最適化には至っていない.本研究では,多孔性SiO2粒子に被覆するスチレン-ジビニルベンゼン(Sty-DVB)担持体の架橋度に着目し,これらが吸着・溶離特性に及ぼす影響について詳細に検討した.平均粒径50 mm, 平均細孔径600 nmの多孔性SiO2粒子に架橋度が5‐20 %となるようにSty-DVBを被覆し,そこに各々Octyl(phenyl)‐N,N‐diisobutyl‐carbamoyl methyl‐phosphine oxide (CMPO)抽出剤を20 wt%となるよう担持しCMPO吸着材を得た.試験溶液にはEu(III)が10 mMとなるように所定濃度の硝酸溶液で調製した. CMPO吸着材の諸性能は,バッチ式吸着試験及びカラム試験で検討した.架橋度10 %が最も吸着性能に優れ, 架橋度15 %が最も溶離性能に優れることが明らかとなった.