2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2L14-19] 検出器開発

2017年9月14日(木) 15:50 〜 17:25 L会場 (N棟 N302講義室)

座長:高田 真志 (防衛大)

15:50 〜 16:05

[2L14] 8mm角CVDダイヤモンド単結晶基板上にホモエピタキシャル成長させた試料の電荷キャリア輸送特性評価

*平野 慎太郎2、金子 純一1、嶋岡 毅紘2、新名 宏章2、坪田 雅功1、伊藤 彰悟2、茶谷原 昭義3、杢野 由明3、梅沢 仁3 (1. 北海道大学大学院工学研究院、2. 北海道大学大学院工学院、3. 産業技術総合研究所)

キーワード:放射線検出器、ダイヤモンド

ダイヤモンド放射線検出器は高い耐放射線性や高温環境下での動作といった優れた特性が期待されるが、流通する検出器の有感面積は5mm角程度と制限されている。本研究では検出器大型化の試みとしてelement six社が販売しているGeneralグレードの8mm角基板を使用し、その上にダイヤモンドをホモエピタキシャル成長させた試料の電荷キャリア輸送特性をα線誘導電荷量分布測定を用いて評価した。試料の電荷収集効率は電子正孔ともに99.9%だった。μτ積は正孔が(5.0±0.4)×1052/Vであり、HP/HT IIa型基板上に同条件でCVD合成した試料の最良値である(3.1±0.5)×1042/Vと比較して大幅に低下した。これは基板の結晶品質の影響を受けたものと考えられる。