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[2M21] 固有安全性を有する高速炉の炉心概念
ボイド反応度と燃焼反応度の低減策の検討
キーワード:ナトリウム冷却高速炉、ボイド反応度、燃焼反応度、ナトリウムプレナム、軸方向非均質炉心、マイナーアクチニド、ULOF、UTOP
炉心固有の特性によってULOFとUTOP想定時の炉心損傷を回避できる、ナトリウム冷却MOX燃料高速炉の炉心概念を検討している。左記を実現するため、ボイド反応度負と燃焼反応度≦1$を同時に満足することを設計目標と設定した。炉心性能の悪化を抑制できるボイド反応度低減策として、ナトリウムプレナム付き軸方向非均質炉心(AHC)とガス膨張式モジュール(GEM)の設置を検討した。また、燃焼反応度低減策としては、AHCの内部ブランケットに軽水炉取出しのマイナーアクチニド(MA)を添加して、MAの可燃性吸収材・燃料親核種としての核的特長を活用する方策を検討した。