2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[2M18-22] 新型炉開発1

2017年9月14日(木) 16:55 〜 18:15 M会場 (N棟 N304講義室)

座長:木村 礼 (東芝)

17:40 〜 17:55

[2M21] 固有安全性を有する高速炉の炉心概念

ボイド反応度と燃焼反応度の低減策の検討

*藤村 幸治1、仁田脇 武志2、竹田 敏一3 (1. 株式会社 日立製作所、2. 日立GEニュークリア・エナジー 株式会社、3. 福井大学)

キーワード:ナトリウム冷却高速炉、ボイド反応度、燃焼反応度、ナトリウムプレナム、軸方向非均質炉心、マイナーアクチニド、ULOF、UTOP

炉心固有の特性によってULOFとUTOP想定時の炉心損傷を回避できる、ナトリウム冷却MOX燃料高速炉の炉心概念を検討している。左記を実現するため、ボイド反応度負と燃焼反応度≦1$を同時に満足することを設計目標と設定した。炉心性能の悪化を抑制できるボイド反応度低減策として、ナトリウムプレナム付き軸方向非均質炉心(AHC)とガス膨張式モジュール(GEM)の設置を検討した。また、燃焼反応度低減策としては、AHCの内部ブランケットに軽水炉取出しのマイナーアクチニド(MA)を添加して、MAの可燃性吸収材・燃料親核種としての核的特長を活用する方策を検討した。