2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-4 放射光,レーザー

[2N01-05] 放射光・レーザー・電子源

2017年9月14日(木) 09:30 〜 10:45 N会場 (N棟 N307講義室)

座長:林崎 規託 (東工大)

10:30 〜 10:45

[2N05] 径方向位相空間分布の自己線形化現象への陰極上電流密度分布による影響評価

*山下 大樹1、増田 開1 (1. 京都大学エネルギー理工学研究所)

キーワード:電子銃、空間電荷効果、エミッタンス、電流密度分布、自己線形化

陰極近傍での空間電荷効果によって、一度増加したエミッタンスが外力に因らずに極めて低い値まで低減する自己線形化現象が報告されている。この現象を利用した極低エミッタンス電子ビームの生成に向けて、陰極上での電流密度分布がこの現象に与える影響について理解する必要がある。本研究においては、SCSSの静電電子銃を計算対象とし、陰極上から非一様なビームを取り出したときのエミッタンス発展を調べることで、陰極上電流密度分布が自己線形化現象に及ぼす影響について評価を行った。結果として、初期電流密度分布はエミッタンス発展に極めて大きく影響を及ぼすことが明らかになり、自己線形化現象を利用した設計を行う上では電流密度分布を詳細に把握する必要があるという結論が得られた。