2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-1 加速器・ビーム加速技術

[2N18-24] イオン加速器とその応用および要素技術開発

2017年9月14日(木) 16:40 〜 18:30 N会場 (N棟 N307講義室)

座長:笹 公和 (筑波大)

18:10 〜 18:25

[2N24] FFAG加速器におけるコイルを用いた集束力の補正手法に関する研究

*上田 光貴1、有馬 秀彦1、池田 伸夫1、米村 祐次郎1、本𣘺 直也1、和賀 雄飛1、高木 昭2、中山 久義2、森 義治3 (1. 九州大学、2. 高エネルギー加速器研究機構、3. 京都大学)

キーワード:FFAG 加速器、補正コイル

FFAG加速器の電磁石設計において、電磁石の集束力はビームの運動の安定性が保たれるように決定される。しかし、製作した電磁石を構成する磁性体の磁気特性やコイルの起磁力を設計時に3次元磁場計算を用いて必要な磁場条件に一致させることは可能であるが、ビーム運転条件等において集束力を可変する機構が必要な場合がある。本研究では起磁力の異なる複数のコイルを階段状に配置することで集束力を制御する新しい補正手法を提案し、その有用性を評価することを目的とする。本発表では、九州大学の150 MeV FFAG加速器の電磁石の一部に補正コイルを設置し、磁場測定により得られた補正コイルの性能評価の結果について報告する。