2017年秋の大会

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V. 核融合工学 » 501-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[2O01-04] 核融合炉材料(固体・液体ブランケット)

2017年9月14日(木) 09:30 〜 10:35 O会場 (フロンティア応用科学研究棟 セミナー室1)

座長:近藤 正聡 (東工大)

09:30 〜 09:45

[2O01] ブランケット候補材料Li2TiO3のCO2吸収特性に対する非化学量論的組成の影響

*武田 翼1、中村 穂高1、谷池 晃1、古山 雄一1 (1. 神戸大学大学院海事科学研究科)

キーワード:ブランケット候補材料、Li2TiO3、NRBS、CO2吸収、非化学量論的組成

固体ブランケット候補材料として有力視されているLi2TiO3は、室温で大気中のCO2を吸収することが分かっている。Li2TiO3がCO2を吸収すると、材料表面にLi2CO3の層が生成される。これをブランケット材料として使用すると、生産されたトリチウムが炭化水素の化学形となって放出されるため、トリチウムの回収効率が低下する恐れがある。一方で、Li2TiO3の吸収特性に対する基礎研究は未だ充分にはなされていない。本研究では、Li2TiO3をAr等の雰囲気中で焼結することで組成比を変化させた試料を作製し、CO2ガス雰囲気等に曝露する。試料中に酸素欠陥等を導入して生じた非化学量論的組成が、CO2吸収特性に与える影響を分析する。曝露した試料はNRBSとXRDを用いて分析し、試料の元素組成の変化とCO2吸収量及び結晶性を調べる。