2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 401-1 基礎物性

[2P10-13] MA燃料

2017年9月14日(木) 14:45 〜 15:50 P会場 (フロンティア応用科学研究棟 セミナー室2)

座長:鈴木 知史 (JAEA)

15:30 〜 15:45

[2P13] MA入りPu金属燃料高速炉サイクルによる革新的核廃棄物燃焼システムの開発

(13)希土類元素添加によるNb-Zr合金の組織変化

*大平 直也1、有田 裕二1、坪井 靖2 (1. 福井大学、2. 東芝)

キーワード:金属燃料高速炉サイクル、希土類元素影響、合金燃料、ミクロ組織

U-Zr 合金燃料において、再処理工程から随伴する希土類元素の燃料組織への影響は重要である。過去の報告で、U-Zr合金においてNdの溶解限度が、Ndの添加量によって異なる挙動を示したとの報告があるが、ミクロ組織などの詳細はわかっていなかった。本研究では、どのような分布で組織に入り込んでいるのかを明らかにすることで、溶解限度変化への希土類濃度の効果を考察するため、Nb-Zr合金を模擬燃料とし、組織内のREの分布に着目して評価した。実験の結果、Nb-Zr合金に対するREの溶解限度はNbに対するものと大きく変わらないが、一定の濃度を越えると合金の微細組織に変化がおこることがわかった。同様なことがU-Zr合金においても生じていることが予想される。