2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2Q20-23] 移動型放射線モニタリング2

2017年9月14日(木) 17:25 〜 18:30 Q会場 (フロンティア応用科学研究棟 レクチャーホール)

座長:下山 巖 (JAEA)

17:55 〜 18:10

[2Q22] 上空からの放射線測定技術の高度化

(2)無人ヘリコプターを用いた土壌中放射性セシウムの深度分布の推定

*越智 康太郎1、佐々木 美雪1、石田 睦司2、眞田 幸尚1 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 株式会社NESI)

キーワード:福島第一原子力発電所事故、上空からの放射線測定、放射性セシウム、深度分布

福島第一原子力事故後、土壌中放射性セシウムの挙動を評価するためにその深度分布の調査が行われた。一般的に、土壌中で大部分の放射性セシウムは表層に存在していることが報告されているが、野生動物による土壌攪乱や大量降雨に伴う土壌侵食の影響で、その存在深さが大きく異なる事例もある。今後、帰宅困難区域をはじめとする高線量地域での除染を効率的に行うためにも、土壌中放射性セシウムの深度分布に関する情報は非常に有用である。しかし、従来の土壌中放射性セシウムの深度分布の調査方法は、土壌の採取およびその放射能測定の観点から、非常に煩雑である。本研究では、無人ヘリコプターを用いた空中放射線計測技術により、土壌中放射性セシウムの深度分布を迅速かつ簡便に推定できないか検討を行った。