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[3A01] LLFP分離回収を目的とした溶融塩中における模擬ガラス固化体の電解還元
キーワード:溶融塩電解、ガラス固化体、LLFP元素
原子力発電に伴い発生する放射性廃棄物は、ガラス固化体に封入し地層処分されることになっているが、日本では地層処分に適した処分場を見つけることが難しい。そのためガラス固化体からLLFPを分離回収し、核変換技術により、回収したLLFPの元素を安定核種や短寿命核種にするといった処理プロセスが提案されている。発表者らは、溶融塩電解を用いSiO2をSiへと還元する技術の研究を行ってきた。この技術を用い、ガラス固化体のSi-O網目構造を破壊すれば、LLFPの分離回収が可能になる。溶融CaCl2中、1103K、Ar雰囲気下でガラス固化体を模したガラスを溶融塩電解により還元し、還元物を分析することでLLFP元素(Se, Zr, Cs, Pd)の挙動を明らかにした。これにより、ガラス固化体からLLFP元素を分離回収する際の指針を得た。