2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[3C10-12] 地震PRA2

2017年9月15日(金) 14:45 〜 15:35 C会場 (B1棟 オープンホール)

座長:蛯沢 勝三 (電中研)

15:00 〜 15:15

[3C11] 断層変位に対するリスク評価に係る調査・検討

2016年熊本地震で出現した地表地震断層の構造物に対する影響

*神谷 昌伸1、澤田 昌孝2、青柳 恭平2 (1. 日本原電、2. 電中研)

キーワード:原子力安全、断層変位、地表地震断層、リスク評価、2016年熊本地震

2016年熊本地震で出現した地表地震断層の直上にあった建物等の被災状況については各機関において調査が実施され、報告されている。これらの報告からは、強い地震動に見舞われた地域でありながら、地表地震断層による地盤変位の影響は、例えば建物の基礎に局所的な損傷が生じた場合でも、建物内の空間は概ね保持された事例が相当数あることが理解できる。このような知見も踏まえて、原子力施設に対する断層変位のリスク評価に考慮していくことが必要である。熊本地震における事例について、現地調査結果および文献調査結果の概要を報告する。