[3E06-09] Thermal Hydraulics Simulation 2

[3E09] Analysis evaluation of the thermal hydraulic phenomenon at lower plenum in the reactor vessel for the improvement in safety of PWR

Application of trasient analysis method to evaluation of the thermal hydraulic phenomenon in the reactor vessel

*Keigo Nishida¹, Junichi Takeuchi¹, Masaaki Okano¹, Daisuke Kanamori² (1. Mitsubishi Heavy Industries,LTD., 2. THE KANSAI ELECTRIC POWER CO.,INC)

Keywords:PWR, lower plenum, fluid analysis, LES

PWR設計想定事故時での重要な熱流動評価項目のひとつに、主蒸気管破断等のループ間不均一が生じる事象における炉心入口温度分布評価がある。従来の炉内流動に対する解析評価ではRANS(Reynolds-Averaged Navier Stokes)による定常解析手法が広く用いられているが、今後の解析精度向上へ向けて炉内の空間的及び時間的な非定常現象に着目した評価手法の適用が考えられる。本研究では、原子炉容器入口ノズル～炉心入口までを模擬した1/7縮尺下部プレナム流動試験を対象に、LESによる非定常CFD解析を行った。その結果、従来ではモデル化していた乱れの生成や散逸を繰り返す乱流の温度混合現象をLESでは適切に計算することが可能となり、炉心入口温度分布の予測精度が向上することを確認した。またASME V&V20を参考に、炉心入口温度分布の不確かさや誤差を定量化した。