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[3E09] PWR安全性高度化のための下部プレナムにおける熱流動現象の解析評価
炉内流動評価に対するLESを用いた非定常解析手法の適用
キーワード:PWR、下部プレナム、流動解析、LES
PWR設計想定事故時での重要な熱流動評価項目のひとつに、主蒸気管破断等のループ間不均一が生じる事象における炉心入口温度分布評価がある。従来の炉内流動に対する解析評価ではRANS(Reynolds-Averaged Navier Stokes)による定常解析手法が広く用いられているが、今後の解析精度向上へ向けて炉内の空間的及び時間的な非定常現象に着目した評価手法の適用が考えられる。本研究では、原子炉容器入口ノズル~炉心入口までを模擬した1/7縮尺下部プレナム流動試験を対象に、LESによる非定常CFD解析を行った。その結果、従来ではモデル化していた乱れの生成や散逸を繰り返す乱流の温度混合現象をLESでは適切に計算することが可能となり、炉心入口温度分布の予測精度が向上することを確認した。またASME V&V20を参考に、炉心入口温度分布の不確かさや誤差を定量化した。