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[3F02] リスク評価に基づく検査および保全戦略
4. FACを起因事象とした事例評価
キーワード:原子力発電プラント、構造材、信頼性、リスク、検査
リスクベース検査および保全の例として、配管減肉に関わる機器、配管の検査箇所の選定とその有効性を評価した。配管減肉は、主としてプラント停止時のUTによる肉厚測定が中心となるが、当該箇所が膨大であるため、リスク評価に基づいて重点検査箇所を絞り込むことが重要である。減肉を支配する諸因子のうち、温度、pH、酸素濃度、材料中のCr濃度はプラントで精度よく実測できるが、偏流による局所的なRe数で決まる質量移行係数は最も予測し難い因子である。検査データから局所的なRe数のチューニングが可能で、予測と検査の融合により、検査の合理化と併せて予測精度の大幅向上が可能となる。