2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[3F01-04] 配管減肉・リスク評価

2017年9月15日(金) 09:30 〜 10:35 F会場 (C棟 C214講義室)

座長:山野 秀将 (JAEA)

10:00 〜 10:15

[3F03] リスク評価に基づく検査および保全戦略

5. IGSCCを起因事象とした事例評価

*内田 俊介1、岡田 英俊1、内藤 正則1、塙 悟史3、小嶋 正義2、木倉 宏成2 (1. エネルギー総合工学研究所、2. 東京工業大学、3. (国研)日本原子力研究開発機構)

キーワード:原子力発電プラント、配管減肉、信頼性、リスク、検査

リスクベース検査および保全の例として、配管減肉に関わる機器、配管の検査箇所の選定とその有効性を評価した。応力腐食割れ(IGCSS)は、主としてプラント停止時のUTによる亀裂の有無とそのサイズ測定が中心となる。当該箇所が膨大であるため、リスク評価に基づいて重点検査箇所を絞り込むことが重要である。減肉を支配する諸因子のうち、温度、水の導電率、腐食電位(酸素濃度)はプラントで一応実測できるが、施工溶接時の残留応力は最も予測し難い因子である。検査データから残留応力のチューニングが可能で、予測と検査の融合により、検査の合理化と併せて予測精度の大幅向上が可能となる。