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[3F03] リスク評価に基づく検査および保全戦略
5. IGSCCを起因事象とした事例評価
キーワード:原子力発電プラント、配管減肉、信頼性、リスク、検査
リスクベース検査および保全の例として、配管減肉に関わる機器、配管の検査箇所の選定とその有効性を評価した。応力腐食割れ(IGCSS)は、主としてプラント停止時のUTによる亀裂の有無とそのサイズ測定が中心となる。当該箇所が膨大であるため、リスク評価に基づいて重点検査箇所を絞り込むことが重要である。減肉を支配する諸因子のうち、温度、水の導電率、腐食電位(酸素濃度)はプラントで一応実測できるが、施工溶接時の残留応力は最も予測し難い因子である。検査データから残留応力のチューニングが可能で、予測と検査の融合により、検査の合理化と併せて予測精度の大幅向上が可能となる。