2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[3H06-09] 核変換2

2017年9月15日(金) 10:50 〜 11:55 H会場 (C棟 C212講義室)

座長:佐野 忠史 (京大)

11:20 〜 11:35

[3H08] 柔軟性の高いMA回収・核変換技術の開発

(2)高濃度MA含有金属燃料装荷・MOX燃料高速炉の炉心検討

*大釜 和也1、太田 宏一2、大木 繁夫1、尾形 孝成2、飯塚 政利2 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 電力中央研究所)

キーワード:金属燃料、乾式再処理、MA核変換、ナトリウム冷却高速炉、核設計

柔軟性の高いMA回収・核変換技術開発の一環として、高濃度MA含有金属燃料を、炉心設計変更を伴わずに、ナトリウム冷却高速炉・MOX燃料炉心に混合装荷し、利用する方法の予備検討を実施した。高いMA核変換量を確保するためには、高MA含有率の金属燃料を得る必要がある。本検討では、軽水炉使用済燃料の乾式再処理に、湿式再処理で発生するMAをフィードし、任意のPu/MA比の金属燃料に調整することを想定した。また、金属燃料をMOX炉心に混合装荷する上で、燃料構造の違いが課題となる。下部ガスプレナム構造のMOX燃料に対し、Naボンド材を使用する金属燃料は、上部ガスプレナム構造となる。そこで、Heボンド・粒子型金属燃料などのNaボンド材を使用しない概念の採用により、MOX燃料と同じ下部ガスプレナム構造とした。以上の検討を踏まえ、予備的核解析を実施し、核的観点から成立性のある炉心を構築できる見込が得られた。