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[3I05] 東京電力福島第一原子力発電所環境リスク軽減へのシロキサン結合技術の活用検討
除染効果確認実験
キーワード:福島、放射線、セシウム、ゾルーゲル法、シロキサン結合、除染、渡利小学校、廃炉、放射性廃棄物、環境汚染
東日本大震災後、福島第一原子力発電所内外は高濃度に汚染され、除染が喫緊の課題だった。ゾルーゲル法による超越ガラスは、シロキサン結合で無機物と有機物の双方と結合する。また、この液剤を汚染土壌の表面に散布した場合、液剤は土壌が作る細隙において表面張力によって深く浸透し、シロキサン結合をつくって固まるが、その際シロキサン結合で出来た網目のなかにセシウムなどを取り込む。この固化層は容易に剝げて、汚染土を効果的に除去できる。2011年5月に福島市の弁天山近くの渡利小学校の校庭で放射性セシウムで汚染された表土への噴霧量によって固化層の厚さを変え、その固化層を剝いで地表面の空間線量率を測定した結果、剥離層17mm厚で70%の除染効果を見た。
以上の結果から、この液剤が汚染土壌除染に優れている事、今後の廃炉においても、汚染粉塵の舞い上がり等による環境汚染対策に期待できるものと結論できる。
以上の結果から、この液剤が汚染土壌除染に優れている事、今後の廃炉においても、汚染粉塵の舞い上がり等による環境汚染対策に期待できるものと結論できる。