2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[3L05-09] 放射線物理と分析技術

2017年9月15日(金) 10:35 〜 11:55 L会場 (N棟 N302講義室)

座長:前畑 京介 (九大)

10:35 〜 10:50

[3L05] アークジェットプラズマを用いたレーザー分光分析の特性評価

*桑原 彬1,2、相羽 祇亮2、南川 卓也1,3、松井 信2 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 静岡大学、3. リバプール大学)

キーワード:同位体分析、レーザー分光、プラズマ風洞

従来の同位体分析では、質量分析装置が広く用いられているが、同重体干渉を回避するため、複雑な前処理により妨害元素を取り除いたクリーンな試料を装置内に導入する必要がある。近年では、レーザーアブレーションを用いたレーザー分光法が開発されてきたが、プルームの高温環境によって同位体スペクトルが干渉してしまうことや質量数による運動速度の差から高時間分解が求められるなどの課題があり、確立されていない。そこで、本研究では、元素毎の高い波長選択性を利用するレーザー分光により、前処理を省略した直接分析を実現するため、試料のプラズマ化のための高温部と同位体識別のための低温部を同時に達成し得る超音速プラズマ風洞を用いた同位体分光分析法を開発した。本発表においては、プラズマ風洞の熱的特性の評価結果及びキセノンガスを用いた分析法の妥当性評価結果について報告する。