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[3L08] 特性X線の発生を利用した飛来方向の特定手法の開発
キーワード:放射線計測、特性X線、ガンマ線スペクトロメーター、指向性
放射線計測の手法において、放射線測定器は本来全方位に対し同等の感度を示すため、検出器に入射したガンマ線の情報から飛来方向を特定することは難しい。そこで、本研究では検出器正面にあたる部分に穴を開けた鉛カバーを検出器に取り付け、ガンマ線の飛来に伴って鉛カバーより発生する特性X線(74keV)と線源の光電ピークとのカウント比をとることで飛来方向の特定を試みた。これは、検出器正面と側面または、斜め方向からと飛来方向によって鉛カバーを通過する際の経路が異なることで特性X線の発生数と光電ピークのカウント数の変化を利用した測定手法である。また、福井工業大学アイソトープ研究所及び高崎量子応用研究所のコバルト60ガンマ線食品照射施設を利用し計測実験を行った。さらに、モンテカルロシミュレーションで計算したスペクトルと比較し、整合性を確認した。