2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[3L05-09] 放射線物理と分析技術

2017年9月15日(金) 10:35 〜 11:55 L会場 (N棟 N302講義室)

座長:前畑 京介 (九大)

11:35 〜 11:50

[3L09] 長寿命ベータ崩壊核種の短寿命化

*谷口 良一1、白井 志樹1、伊藤 憲男1、宮丸 広幸1、小嶋 崇夫1、岡本 賢一1、辻本 忠2 (1. 大阪府立大学、2. 安全安心科学アカデミー)

キーワード:核励起、β崩壊、短寿命化

Cs-137による環境汚染問題の解決をめざして長寿命ベータ核種の短寿命化の検討を行っている。長寿命のベータ核種を何らかの方法で核励起することで、崩壊の禁制度を下げることができ、短寿命化が可能であることは従来から指摘されていた。ただし、短縮の程度は極めて小さく、通常の方法では測定限界以下であることも指摘されていた。本研究では、半減期1000億年のLa-138を試料としてガンマ線照射、電子線照射を行い、短寿命化の評価を行っている。測定における幾何学的な不確かさを避けるために、Laに含まれる他の自然放射線核種からのγ線を基準として補正することで、0.1%以上の計数率変化が検知可能となった。その結果、ガンマ線照射量に対応した若干の変動が観測されたので報告したい。