[3L10-13] 核燃料物質分析（技術開発）

[3L10] 14MeVD-T中性子源を用いた遅発ガンマ線測定システムにおける中性子の時間・空間・エネルギー分布解析

*高峰 潤¹、Fabiana Rossi¹、Douglas Chase Rodriguez¹、小泉 光夫¹、瀬谷 道夫¹ (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード：遅発ガンマ線、核不拡散、14MeV中性子、中性子減速材、モンテカルロシミュレーション

核物質の中でも使用済み燃料や超ウラン元素を含む新燃料等は、高い中性子、ガンマ線のバックグラウンドを持つため、非破壊測定による検認測定技術は確立されていない。我々は、核物質中に含まれる核分裂性核種の組成比を非破壊で測定するため、小型パルスD-T中性子発生装置を用いた遅発ガンマ線分析法の開発を進めている。遅発ガンマ線分析技術では、DT中性子源から発生する14MeV中性子を減速させ、測定に適した中性子場を生成させることが重要である。そこで、モンテカルロコードMCNP6を用いて中性子減速体を組み合わせた装置概念設計を行った。本発表では、減速体内部の中性子束空間、エネルギー分布、中性子束時間分布について、シミュレーションで得られた結果を報告する。