2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[3L10-13] 核燃料物質分析(技術開発)

2017年9月15日(金) 14:45 〜 15:50 L会場 (N棟 N302講義室)

座長:谷口 良一 (阪府大)

15:30 〜 15:45

[3L13] ニュートリノ観測による核廃棄物遠隔モニタリングの検討

*中島 恭平1、小川 泉1、玉川 洋一1 (1. 福井大学)

キーワード:核廃棄物、高レベル放射性廃棄物、地層処分、ニュートリノ観測、遠隔モニタリング

使用済燃料から発生した高レベル放射性廃棄物の処分方法として、地下数100mに保管する地層処分が検討されている。地層処分は数万年という長期にわたって廃棄物が安定して保管されるという保証の元に行われるものであるが、実際に保管状況を確認可能な手段を確立しておくことは、将来に発生しうる社会的要請に応えるためにもその意義は大きい。保管状態を遠隔モニタリングする方法として、廃棄物由来のニュートリノを観測する方法を検討した。ニュートリノは物質と反応しにくいため、周囲の物質に遮蔽されることなく検出器まで飛来する。現在国内に保有されるガラス固化体を一箇所に集めた場合、どの程度ニュートリノが発生しているか、また現実的にモニタリング可能な反応数が得られるかといった見積もりを行った。本講演では、ニュートリノ観測による放射性廃棄物モニタリングの可能性について紹介する。