2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核融合工学 » 501-3 トリチウム工学(燃料回収・精製,計測,同位体効果,安全取扱い)

[3O10-16] トリチウム工学(燃料回収・同位体効果・安全取扱い)

2017年9月15日(金) 14:45 〜 16:40 O会場 (フロンティア応用科学研究棟 セミナー室1)

座長:大塚 哲平 (近大)

14:45 〜 15:00

[3O10] 核融合炉溶融塩Flinabeブランケットからのトリチウム透過と回収

*深田 智1、山下 隼1、塚原 克弥1、片山 一成1、八木 重郎2、相良 明男2 (1. 九州大学大学院総合理工学研究院、2. 核融合科学研究所)

キーワード:トリチウム、ブランケット、溶融塩、透過、回収

核融合炉液体ブランケット候補材の一つとしてFlinabe(LiF+NaF+BeF2フッ化物混合溶融塩)があり、過去にFlinabeの融点がほぼ等モル混合物付近で300oC付近である事,物理化学的な物性値がFlibe(Li2BeF4)に近い事,比較的高圧での水素透過率もFlibeに近い事等が実験や解析で明らかにされた。本研究では、10Pa付近から106Pa付近までの広範囲での水素同位体透過率を求め,溶融塩透過律速からそれを取り囲むMonel金属の透過律速に移る事,Ti粒子を混入させる事により,透過の時間遅れを増加させ,初期の透過率を抑える事ができる可能性について実験的に明らかにした結果を報告するとともに,FFHR溶融塩ブランケットからの効果的なトリチウム回収について検討した結果を報告する。