2017年秋の大会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[3Q01-05] 環境放射能1

2017年9月15日(金) 09:30 〜 10:50 Q会場 (フロンティア応用科学研究棟 レクチャーホール)

座長:吉田 浩子 (東北大)

09:30 〜 09:45

[3Q01] 福島県相馬郡飯舘村空間線量率モニタリングとウェザリング効果

*今井 誠1,2、小原 壮二2、小川 唯史2、田尾 陽一2、菅野 宗夫2、高橋 正二2、飯島 和彦3、石川 正3、佐々木 慎一3 (1. 京大、2. ふくしま再生の会、3. KEK)

キーワード:福島第一原子力発電所事故

東京電力福島第一原子力発電所事故の後、認定NPO法人「ふくしま再生の会」では、(1)定点モニターによる観測 (2)徒歩・専用自動車による移動測定 (3)エアーサンプラーによるエアロゾル測定 (4)フィールドモニタリングの各方法により、福島県相馬郡飯舘村内における空間線量率測定を実施し、結果を公開している。このうち最も広範囲にわたり統一基準にて2012年7月より実施している(2)の測定データを分析したところ、除染の効果を差し引いたガンマ線空間線量率の減衰が、セシウム134および137の初期放射能比と物理的半減期より予想される推移とは異なり、またその程度が地区により異なることが見出された。ウェザリング効果による放射能減衰を仮定し、地区ごとにその程度を見積もった。