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[3Q04] 福島における放射性物質の分布状況調査
(1)空間線量率と土壌沈着量の5年間の経時変化のまとめ
キーワード:大規模環境測定、空間線量率、土壌沈着量、福島事故、経時変化
国からの委託で事故直後から継続して実施してきた大規模環境調査(放射性物質等分布状況調査)の解析結果に基づき、福島第一原発から80km圏内の空間線量率及び放射性核種土壌沈着量が2011〜2016の5年間でどのように変化したのかまとめて発表する。人間の生活に関連した様々な環境中における空間線量率は放射性セシウムの物理減衰に比べ顕著に速く減少してきたが、純粋な森林中の空間線量率は物理減衰に近い速度で減少している。放射性セシウムの環境中での動きは一部の地域を除いて全般に遅いが徐々に地中に浸透して行っており、土によるガンマ線の遮蔽効果の増加による空間線量率の減少に繋がっている。走行サーベイ結果の統計解析によれば、土地の利用状況により空間線量率の減少傾向は明らかに異なり、森林地域では減少が遅く都市地域では速いこと等が明らかになった。