2017年秋の大会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[3Q14-17] 環境放射能4

2017年9月15日(金) 15:50 〜 16:55 Q会場 (フロンティア応用科学研究棟 レクチャーホール)

座長:木名瀬 栄 (JAEA,茨城大)

16:35 〜 16:50

[3Q17] 福島における放射性物質の分布状況調査

(14)Cs同位体比を利用した研究のための再測定

*佐藤 志彦1、松尾 一樹2、石井 達也2、末木 啓介2 (1. 原子力機構、2. 筑波大学)

キーワード:マップ事業、セシウム同位体比、再測定

文科省マップ事業で公開されているデータは一般に利用可能なため、事故から6年余が経過し、残存する放射性物質がセシウムになる中、各号機により異なる134Cs/137Cs同位体比を利用することで、放出源の推定が試みられている。しかしながらCs同位体比は134Csがガンマ線をカスケードで放出するためサム補正が不可欠であり、測定は容易でなく、得られた結果の取り扱いには慎重さが求められている。そこで本研究ではマップ事業で扱われた土壌を、トレーサビリティーに則った校正を実施した、マップ事業で使用していない高純度ゲルマニウム半導体検出器を用い再測定することで、134Cs/137Cs同位体比の信頼性について検討を実施した。結果、マップ事業で得られたCs同位体比と概ね一致する結果が得られた。またマップ事業で周辺と異なる値を示した試料も、再測定により許容できる結果が得られた。