2017年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-3 ビーム利用・ターゲット

[1C01-05] 中性子・イオンビーム応用

2017年3月27日(月) 10:40 〜 12:00 C会場 (16号館 16-203教室)

座長:増田 開 (京大)

10:55 〜 11:10

[1C02] 可搬型線形加速器駆動中性子源を用いた社会インフラ水分分布測定技術の開発

*ベレデ ジャンミシェル1、三津谷 有貴2、土橋 克広2、田中 泰司3、高橋 佑弥4、草野 譲5、上坂 充1 (1. 東京大学原子力国際専攻、2. 東京大学原子力専攻、3. 東京大学生産技術研究所、4. 東京大学社会基盤学専攻、5. (株)アキュセラ)

キーワード:非破壊検査、可搬型電子線形加速器、橋梁検査、水分検出、中性子源

鉄筋コンクリート構造物における鉄筋腐食は構造物の耐力低下につながり、余寿命減少における大きなファクターとなっている。鉄筋腐食はコンクリート内部が二酸化炭素で中性化された上に鉄筋に液状水が到達することで発生するため、コンクリート内部の水分検出は喫緊の課題である。先行研究において、コンクリート内部の水分検出の手法として3.95MeV Xバンド電子ライナックX線源とベリリウムおよびヘリウム3検出器を組み合わせた後方散乱中性子水分検出システムを開発し、水分検出の性能を実証実験で確認した。本研究では、既存の非破壊検査手法で可視化することが困難であったコンクリート内部の水分分布データを取得することを目標としており、その一環の基礎的検討として数種類の水セメント比・含水率のコンクリート標準試料の水分検出・水分量評価実験を行った。