2017年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-3 ビーム利用・ターゲット

[1C11-15] ガンマ線・X線イメージング,非破壊検査

2017年3月27日(月) 16:05 〜 17:25 C会場 (16号館 16-203教室)

座長:楊 金峰 (阪大)

16:20 〜 16:35

[1C12] 社会インフラX線検査におけるコンクリート厚さと透過X線撮像能力の関係の定量化

*竹内 大智1、矢野 亮太1、三津谷 有貴1、土橋 克広1、上坂 充1、田中 泰司2、高橋 佑弥2、草野 譲一3、大島 義信4、石田 雅博4 (1. 東京大学原子力国際専攻上坂研究室、2. 東京大学社会基盤学専攻、3. (株)アキュセラ、4. 土木研究所)

キーワード:高エネルギーX線、構造解析、橋梁検査、社会インフラ

現在、高度経済成長期に建造された多くの橋梁の経年劣化が問題となっている。橋梁の点検は、基本的に外観目視と打音検査という人力作業によって行われており、外観からは認知できない内部損傷を判別する手法の確立が望まれている。老朽化した橋梁のメンテナンスの合理化に向けて、当研究室ではX線検査システムを開発している。当研究室では透過X線検査によって鉄筋コンクリート内部に存在するPC鋼材の状態、およびグラウトの充填状況を検査する技術開発を進めている。当研究室では既に実橋梁におけるX線検査を実施してきたが、検査対象となるコンクリート構造物のコンクリート厚さとX線の透過量を定量化することが、検査精度を担保する上での課題となった。本研究では厚さの異なるコンクリート構造物に対するX線の応答を精査することで、検査精度向上させるための基礎的検討を行った。