2017年春の年会

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[1E04-06] 核不拡散・保障措置

2017年3月27日(月) 11:10 〜 12:00 E会場 (16号館 16-205教室)

座長:木村 祥紀 (JAEA)

11:10 〜 11:25

[1E04] 高安全性・高核拡散抵抗性を有する軽水炉用FCM燃料の研究

*和田 将樹1、相楽 洋1、韓 治暎1 (1. 東京工業大学)

キーワード:核拡散抵抗性、事故耐性燃料、FCM燃料、不正利用価値

本研究は、事故耐性燃料のひとつであるFCM(Fully Ceramic Microencapsulated)燃料について、高安全性・高核拡散抵抗性を同時に達成する軽水炉の成立条件の範囲を定量的に明らかにすることを目的とする。ウラン濃縮度・被覆粒子充填率・被覆粒子直径・アメリシウム添加量をパラメータとし、最大燃焼度及び各種安全反応度係数が従来型の軽水炉燃料に匹敵する条件を明らかにした。さらに、FCM燃料を用いることにより通常のUO2燃料に比べ化学的安定性及び生成プルトニウムの発熱性が大幅に向上し、核拡散抵抗性の要素の一つである不正利用価値を大幅に低減させることを明らかにした。