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[1E10] 不測の事態への対処としての組織行動の実践に資する要因に関する研究
東日本大震災の事例調査を通じた要因の探索
キーワード:不測の事態 、東日本大震災、組織行動
2011年の東日本大震災で不測の事態に直面した組織では、その構成員が個人または集団として事態に適切に対処した組織行動が見られた。これらの組織行動が実践できた背景を理解し、自らの組織に反映することは、東日本大震災の教訓の風化を防ぎ、緊急時の備えを充実する上で重要となっている。そこで,本研究では,東日本大震災の事例調査を通じて,緊急時における不測の事態への対処としての組織行動の実践に資する要因を探索することとした。東日本大震災という未曾有の災害に適切に対処した10組織の防災・BCP(事業継続計画)担当者などへのインタビュー調査,文献調査などを行い,次の2つの主な結果が得られた。1) 13の組織行動について,その実践に資する要因が明らかにした。2) 要因の分類からの考察として,通常時の業務や組織の特徴に分類される要因の重要性を示した。