2017年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 307-1 計算科学技術

[1G08-14] 地震時の建物および構造の挙動に関する解析

2017年3月27日(月) 14:45 〜 16:40 G会場 (16号館 16-207教室)

座長:巽 雅洋 (原子力エンジ)

15:00 〜 15:15

[1G09] 多様な地震波による原子力施設の地震応答解析結果におけるばらつき評価

*崔 炳賢1、西田 明美1、郭 智宏1、村松 健1、高田 毅士2 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 東京大学)

キーワード:確率論的地震リスク評価、多様な地震波、地震応答解析、原子力施設、不確定性評価、3次元有限要素モデル

本研究では、原子力施設の確率論的地震リスク評価の信頼性向上に資するため、原子力施設の地震時応答のばらつき評価を実施し、応答の不確定さの定量化を目的とする。モンテカルロ法によってランダムに生成した200波の多様な地震波を入力とし、原子炉建屋の3次元有限要素モデルによる地震応答解析を実施した。建屋の耐震壁の最大加速度、せん断ひずみ等のばらつきと、入力地震動レベルや建屋における解析結果の出力位置等との関係について統計的に分析し、質点系モデルとの比較により、モデル化手法の違いによる影響について調査した。本稿では、入力レベル・建屋高さ方向と応答との相関、同一フロア内での空間相関、および、応答のばらつきに占める不確定性要因等に関わり得られた知見を述べる。