2017年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 401-2 核燃料とその照射挙動

[1I13-17] 燃料被覆管特性

2017年3月27日(月) 16:25 〜 17:50 I会場 (16号館 16-304教室)

座長:黒崎 健 (阪大)

16:25 〜 16:40

[1I13] 事故耐性燃料としてのSiC複合材被覆管の既設PWRへの適応性に関する評価

(1)通常運転時の燃料ふるまいの評価

*古本 健一郎1、渡部 清一1、山本 晃久1、手島 英行1、山下 真一郎2、永瀬 文久2 (1. 三菱原子燃料株式会社、2. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:事故耐性燃料、SiC複合材、被覆管、PWR、燃料ふるまい

事故耐性燃料の被覆管として炭化ケイ素(SiC)を使用した場合の通常運転時および運転時の異常な過渡変化時の燃料挙動について評価すべく、燃料ふるまい解析コードを用いて、SiC複合材の諸特性を反映し、既設PWR向け17×17型燃料と同様の条件での解析を実施した。その結果、SiC複合材の非常に小さいクリープ変形や照射による熱伝導率の低下を考慮すると、従来Zr材料の場合と比較して燃料温度が高温になる傾向が見られ、そのため、ペレットと被覆管の接触などにより材料強度に対して大きな応力が発生する可能性があることが設計上の課題として示された。この対策として、燃料温度を低減させる設計および材料開発が必要であることが示された。