[1J01-05] 事故時計装および再処理施設の監視制御

[1J01] ガンマ線照射環境下における高温型MIケーブルの電気的特性への影響

*柴田 裕司¹、鬼澤 達也²、武内 伴照¹、中野 寛子¹、上原 聡明¹、武野 尚文²、三浦 邦明²、土谷 邦彦¹ (1. 原子力機構　照射試験炉センター　照射試験開発課、2. 助川電気工業(株))

キーワード：軽水炉安全対策、過酷事故模擬環境、高温型MIケーブル、絶縁・導通抵抗、電圧降下率

原子力発電所でシビアアクシデントが発生した際に、事象進展を迅速かつ的確に把握するためには、プラントの状況を確認するための能力の向上が重要である。このため、この監視システム高度化のための基盤技術開発の一環として、過酷事故時でも炉内の計測データを伝送可能な金属被覆無機絶縁ケーブル(MIケーブル)の開発が必要である。本研究は、開発した高温型MIケーブル(外径:φ1.6mm、長さ6m)を試作し、γ線照射環境下におけるMIケーブルの絶縁・導通抵抗等の電気的特性への影響を調べた。その結果、室温で0.3～1.1kGy/hの線量率で照射した時、300℃以下では、絶縁抵抗は未照射時よりも低下したが、300℃以上では未照射及び照射時の絶縁抵抗はほぼ同じ値であった。以上より絶縁抵抗の低下は温度による影響が支配的であることを明らかにした。