2017年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 303-1 原子炉計測,計装システム,原子力制御システム

[1J01-05] 事故時計装および再処理施設の監視制御

2017年3月27日(月) 14:45 〜 16:10 J会場 (16号館 16-305教室)

座長:五福 明夫 (岡山大)

15:00 〜 15:15

[1J02] 過酷事故模擬環境を想定した高温型MIケーブル用シース材の腐食特性(2)

*中野 寛子1、広田 憲亮1、武内 伴照1、柴田 裕司1、根本 忠洋2、花本 行生2、土谷 邦彦1 (1. 原子力機構、2. 化研)

キーワード:過酷事故環境、高温型MIケーブル、SUS316、NCF600、腐食特性

原子力発電所における監視システム高度化の一環として、過酷事故時でも炉内の計測データを伝送可能な高温型MIケーブルを開発している。特に、過酷事故時の原子炉内は、窒素、酸素、水素、水蒸気の他に核分裂生成物等が含まれた混合ガス雰囲気中に暴露されることから、シース材の早期破損が懸念される。本研究では、MIケーブル用シース材として選定したSUS316及びNCF600について、過酷事故環境を模擬した雰囲気(O2、O2/H2O、I2、I2/O2/H2O等)中における耐食性評価を行った。その結果、700~1000℃のO2及びO2/H2O雰囲気では、両合金ともほぼ均一な酸化被膜の形成が観察され、酸化現象は放物線則で整理できることが分かった。一方、I2を含む雰囲気では、温度の上昇とともに両合金表面に孔食と孔食だけではない酸化被膜の形成という複雑な腐食挙動を示していることが分かった。