2017年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 303-1 原子炉計測,計装システム,原子力制御システム

[1J01-05] 事故時計装および再処理施設の監視制御

2017年3月27日(月) 14:45 〜 16:10 J会場 (16号館 16-305教室)

座長:五福 明夫 (岡山大)

15:15 〜 15:30

[1J03] 過酷環境下における水中無線伝送システムの評価

*大塚 紀彰1、武内 伴照1、土谷 邦彦1、柴垣 太郎2、駒野目 裕久2 (1. 国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構、2. 池上通信機株式会社)

キーワード:水中無線伝送、過酷事故、光通信、LEDマトリックス、シャッター速度

原子力発電所における監視システムの高度化の一環として、過酷事故時でも使用済燃料プール内の温度、水位等の計測データを送受信可能な水中無線伝送システムの開発を行っている。しかしながら、過酷事故時の水中環境を想定した場合、気泡、濁度、障害物等により、認識率の低下が課題であった。受信用デジタルカメラのシャッター速度をの高速化と発光点のトラッキングによる水面揺らぎの影響軽減を行い、各種環境下における発光パターンの認識率に与える影響を調べた。シャッター速度30fpsかつトラッキングなしの場合、気泡供給数が少ない条件においても画像が乱れ、認識率のばらつきも大きく、150個/minでは発光パターンの認識率は約0.1であった。一方、150個/minでシャッター速度300fpsかつトラッキングありの時、認識率は0.95以上と安定した画像を取得できた。この結果より、シャッター速度の向上及び発光点のトラッキングによって高い認識率を期待できるという見通しを得た。