2017年春の年会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2A01-05] 福島事故関連:環境放射能

2017年3月28日(火) 09:30 〜 10:55 A会場 (16号館 16-101教室)

座長:青山 道夫 (福島大)

10:30 〜 10:45

[2A05] 福島第一原子力発電所港湾内放射性核種の動態解析

(2)シグマ座標系3次元シミュレーションによる海水流動場シミュレーション

*山田 進1、町田 昌彦1、渡辺 将久1 (1. 原子力機構)

キーワード:福島第一原子力発電所

福島第一原子力発電所事故以来、原発港湾内への汚染水流入が危惧されている。 この流入を阻止し、安全を確保するため、国・東電により汚染水の海洋拡散を防ぐ様々な対策が実施されてきている。しかし、これらの対策の有効性については、十分な評価が為されておらず、現時点では、シミュレーション等による評価が重要であると考えられる。そこで、本講演では、実際に3次元シミュレーションを用いて評価を試みる。通常、港湾等の深度方向の変化が小さい局所的環境における3次元のシミュレーションでは、デカルト座標系を適用するが、格子形状が矩形となるため、傾斜部分の海底が階段形状となり、海底環境の再現に問題がある。そこで、本講演では、海底形状を滑らかに再現できるシグマ座標系を適用した港湾内海水流動解析の結果を報告する共に、汚染水(淡水)が仮に流出した場合の拡散過程についても、解析した結果を報告し、シグマ座標系の有用性を明かにする。